名刺交換のビジネスマナーは、「目下の者が先に名刺を差し出す」という大原則によって成り立っています。ただし、ここで注意しなければならないのは、目上・目下という言葉の意味です。

日常生活の中で目上・目下といえば、一般に年上・年下という意味になります。しかし、企業間の取り引きにおいては、発注し購入する側が目上、商品を販売する側が目下ということになり、企業の格付けも担当社員の年齢も上下関係には関係ありません。わかりやすく言い換えれば、お客様の方が立場が上、売り手の方は立場が下ということです。たとえば、商談や打ち合わせの現場において、顧客の担当者が30代の課長であり、納入業者の担当者が50代の部長であったとしても、通常の取り引きでは顧客の課長の方が目上であり、目下である納入業者の部長が先に名刺を差し出さなくてはなりません。顧客の課長は、それを受け取ってから自分の名刺を差し出します。

1人対1人の名刺交換であれば、名刺交換の順序はこのように単純です。しかし、複数の社員同士によるグループ対グループの名刺交換となると、いささか複雑になります。「目下の者が先に名刺を差し出す」という原則は変わりませんが、この場合には、さらに「目上の者から先に名刺交換をする」という原則に従って行ないます。

たとえば、双方ともに部長・課長・係長の3人ずつが出席した場合、まず納入業者の部長が顧客の部長に名刺を差し出すことから名刺交換を始めます。
納入業者の部長は、続けて相手の課長へ、さらに係長へと名刺交換を行ない、それにならうように納入業者の課長・係長も相手の部長・課長・係長と順次名刺交換をしてゆきます。
こうすることで、狭い会議室でも混乱なくスムーズに名刺交換を行なえます。

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