名刺交換がいつもマナー通りに整然と行われるとは限りません。
想定外のことが起きても、慌てず臨機応変に対応しましょう。

よくある想定外の事態は、目上の人から先に名刺を差し出されることです。そういう場合は、相手の方が型破りな人なのかもしれませんが、もしかするとあなたに躊躇する気持ちがあって、つい遅れてしまったのかもしれません。いずれにしても、困った顔は見せずに素直に名刺を受け取りましょう。ただし、遅れた自分の不始末だと考えて、恐縮して頭を一段と深く下げるくらいの態度を見せた方がよいでしょう。

また、こちらがすでに名刺を手にして差し出そうとしているのを見ながら、急いで自分の名刺入れをポットから取り出そうとする人もいます。こういう場合は、自然な流れとして同時交換ということになります。目上の方の行ないを尊重すべきですから、まずあなたの方から先に左手を出して名刺を受け取り、すかさず右手だけで自分の名刺を差し出します。そのとき、自分の名刺は、相手の方の名刺よりも少し低い位置に差し出すのが、自然な作法です。

これまでは、企業間の上下関係がはっきりしている場合のマナーをお話してきましたが、実際の対外折衝の場では、こちらと相手とどちらが目上の立場に当たるか判断できない場合があります。たとえば同格の企業同士による業務提携や、複数の異業種企業によるイベントプロジェクトを話し合うような場合です。このような席での名刺交換は、同格と思える相手に対しては同時交換でよいのですが、明らかに相手が目上の方だと思ったときは、積極的に相手よりも先んじて名刺を差し出しましょう。また、先方のオフィスや工場を訪問した場合は、一般的な訪問のマナーとして、まず訪問者が自己紹介しなければなりませんので、名刺交換においてもこちらから先に名刺を差し出すのが当然のマナーです。

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