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ラクスルで A4チラシを印刷しました。
チラシの注文内容と料金は、以下の通りです。
・品名 チラシ・フライヤー
・仕様 A4、光沢紙(コート)・標準 90kg、片面 4色印刷
・数量 100部
・価格 700 円(税別)
・送料 無料
・消費税 56 円
・納期 受付日から土日祝日を含めて10日以内に発送
なお、無料サービスとして 5枚増量、全 105枚が送られてきました。
(※ 「受付日」は入稿日のことではありません。入稿データの最終確認と入金確認が完了した日のことです。)
印刷の画質は良好で、印刷媒体の広告にとって最も大切な文字もきれいに印刷されています。ただ、拡大表示されたスキャン画像をモニターで見ると、ところどころに黄色のドットが見られます。この現象は、ラクスルの名刺にも見られましたが、同社のはがきとビスタプリントやグラフィックの各製品には見られません。
ラクスルは自社工場を持たない印刷会社ですから、今回のチラシと名刺の印刷を担当した会社に原因があるものと思われます。
ただ、このドットは肉眼で見た場合ほとんど気付きません。
ラクスルの公式サイトはこちら
ラクスルは入稿データのチェックが徹底しています。
今回の注文では、Adobe Illustrator で作成した完全データを入稿しました。下のキャプチャー画像は「データ入稿」ページのトップページと、データをアップロードする際の確認画面です。
ラクスルでは、入稿データに不備がないことを確認するデータチェックを、入稿された順番に行います。入稿からデータチェックが済むまでに要する時間は、通常半日から 1日程度です。データに問題がない場合には、注文者自身に印刷の仕上がりの確認を求める「PDF確認」のメール連絡があり、注文者の最終確認が取れた段階で印刷の手配に取り掛かります。一方、注文者が「PDF確認」を必要としていない場合は、メール連絡なしでデータが提携印刷会社に送られます。また、データに問題があった場合は、注文者に連絡して再入稿などを促すことになります。
なお、ラクスルでは、入稿後データチェックが完了する前のデータ差し替えは無料ですが、データチェック後に差し替えを希望する場合は、片面につき 500円(税別)の手数料が必要になります。オフセット輪転機による新聞折込の大量印刷を得意としている印刷会社では、クライアントである百貨店、スーパー、自動車ディーラー、不動産関係など小売業・サービス業の固定したお得意様が主な取引先であり、色校正を出した後の原稿差し替えが頻繁にあったとしても、再校正の料金を請求しないことが普通です。しかし、不特定多数の個人や小規模な法人・店舗などを顧客としているラクスルにとっては、一面 500円という低額であっても手数料をお客様からいただくことは当然のことと思います。
上掲のデータをアップロードする際の確認画面では、データチェックリストが4項目にまとめて簡単に書かれていますが、「ご利用ガイド」の「入稿前チェックガイド」には、下のキャプチャー画像のように入稿の前に確認すべき項目が細かくかつ分かりやすく箇条書きで説明されています。これを参考にして完璧な入稿データを作成してください。
ラクスルのチラシ印刷の値段は安い?
今回印刷したチラシは、100部で税込756円ですから、1部7円56銭です。
そもそも、オンデマンド印刷のチラシの市場が拡大したと言っても、オフセットで大量印刷されているチラシに比べれば、その市場規模は比較にならないほど小さいはずです。
限られたオンデマンド印刷の市場を多くの印刷業者で分け合っているのですから、単価を高くしなければ事業としては成り立たないでしょう。
従って、わずか100部とか数百部の注文で印刷できるオンデマンド印刷のチラシというのは、オフセット印刷で大量に刷る新聞折り込みなどと比べてかなり高くなるのは当然です。
しかし、一度に数万部、数十万部も印刷する企業のチラシは印刷業者が単価を何銭安くするかというレベルで受注合戦をしている世界ですが、わずか100部しか印刷しないチラシなら、1部10銭高くても支払金額がたった10円高くなるだけです。
オンデマンド印刷のチラシが高いとしても、気にするレベルのことではありません。
ラクスルのチラシ印刷(100部)の画質・紙質は?
ラクスルのチラシ印刷は、オフセットなら高画質になるでしょうが、オンデマンド印刷だった場合、特に優れた画質とは言えません。ラクスルでは、10-500部で印刷の場合、オンデマンド印刷とオフセット印刷は選択不可です。また、印刷画質は使用する用紙によって大きく異なります。
以下公式サイト引用
※ 10-500部のチラシ印刷については、オフセット印刷機かオンデマンド印刷機で印刷いたします。印刷方法のご指定は承れません。
※ 600部以上のチラシ印刷については、オフセット印刷機で印刷いたします。
ラクスルのチラシ用紙には、上質紙、色上質紙、マットコート紙、光沢コート紙の4種類があります。
上質紙、色上質紙はコピー用紙と同じ紙質です。わざと素朴さやレトロ感を表現したいときや、告知広告のような簡素な文字だけチラシに向いています。
マットコート紙は4色印刷に向いています。落ち着いた雰囲気になりますが、視覚的インパクトには欠けます。
光沢コート紙も4色印刷に向いています。商品写真やイメージ写真を鮮明に印刷したいときには、これ以外の選択肢はありません。
ラクスルのチラシ作成方法・注意点
上質紙、色上質紙は、写真印刷には適していません。写真を4色で印刷しても発色の汚さが目立ちますから、画像はモノクロにして、文字と同じ単色で印刷すべきです。ベタの色帯も色むらが出やすいので、色帯に白抜き文字で目立たせるようなデザインはやめた方がいいです。
マットコート紙は落ち着いた上品なデザインになりますが、ビジュアルインパクトを求めるようなデザインには向きません。また、マットコート紙に写真印刷をした場合、写真の暗部が黒くつぶれやすいので要注意です。そういう場合は、オフセット印刷にした方が無難です。
商品写真や店舗写真でビジュアルインパクトのあるチラシにしたいときやシズル感のある表現にしたいときは、かならず光沢コート紙にしてください。4種類の用紙の中で鮮明な写真印刷が可能なのは光沢コート紙だけです。