安くて早い！チラシ印刷11社を比較！2024年のおすすめは？

チラシの種類

チラシは英語でフライヤー Flyer とも呼ばれている紙の広告媒体です。
配布方法によって大きく４種類に分けられます。

折込みチラシは、Ｂ判用紙の大きなサイズが一般的で、一度に注文する印刷部数も多く、広告代理店を通して折込料も支払わなければなりませんので、小規模経営の店舗にとってはハードルの高い媒体です。
折込みチラシの主要なクライアントであるスーパー、百貨店、量販店、不動産会社、自動車ディーラー、外食チェーンなどは、特定の広告代理店と大手・中堅印刷会社を取引先として、大型のオフセット印刷機による大部数のチラシ印刷を発注しています。

一方、店置きチラシ・手配りチラシ・投込みチラシは、比較的に小さなサイズが一般的で、ニーズに応じてサイズを自由に選ぶこともできます。
小部数ならオンデマンド印刷が適していて安価です。
印刷通販サイト（ネットプリントのサイト）でも簡単に注文できますから、予算が限られている個人経営のショップでも利用しやすいです。

チラシ印刷会社を選ぶポイント

印刷方式は？

オフセット印刷

オフセット印刷は現在主流となっている印刷方式です。CMYK（シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック）の 4色インキを使用した網点印刷が基本です。ひとつの印刷面を印刷するために CMYK各色の網点（ドット配列）の版を作成し、それを使って 1枚の紙にひと送りで 4色を重ね刷りします。

オフセットの印刷機には、枚葉紙（既定サイズの断裁紙）に印刷する枚葉機とロール紙を使用する輪転機があります。

パンフレットなどの冊子や比較的少部数のチラシなどは枚葉機が適していますが、大量印刷する折込チラシや新聞、雑誌などは高速で印刷できる輪転機が適しています。いずれの場合も、オフセット印刷は部数が多いほど用紙代を含めた単価が安くなります。

オンデマンド印刷

オンデマンド印刷 print on-demand とは直訳すると「需要に応じた印刷」という意味ですが、より狭い意味で「短納期・少部数の印刷」のことを指して用いられています。

従来より印刷の主流となっているオフセット印刷では、版を作る刷版や試し刷り、色校正などに時間と資材・経費がかかります。しかし、レーザープリンターの進歩によってデジタル網点が可能となったことで、低料金で行えるオンデマンド印刷が普及しました。

数百部まではオンデマンド、それ以上はオフセットとしている印刷業社もあります。

印刷方式の種類を比較！オフセット・オンデマンド・デジタルオフセット・軽オフセットの違いは？

印刷サンプルをもらえる？

印刷サンプルとは、用紙別の刷り見本です。
用紙の種類・特徴、印刷の仕上がりを判断することができます。
無料提供しているサイトと有料のサイトがあります。

用紙は？

チラシ印刷の多くは、コストカットのために薄い紙や再生原料を多く含んだ用紙がよく使われているようです。
裏面の印刷が透けて見えるような薄いものはチープな印象を与えます。

店舗イメージや商品イメージを重視するのなら、商品写真や店舗写真がきれいに印刷されるよう、白色度の高いコート紙がおすすめです。

→チラシ印刷の主な用紙

納期は早い？

多くの印刷サイトは、納期を遅く設定すると料金が安くなり、納期を早めると、その分価格が上がります。
時間的に余裕のある印刷注文なら、この料金システムを利用して低料金の注文にしましょう。

「数枚だけ今すぐに印刷したい！」というときは、コンビニのマルチコピー機でもチラシが印刷できます。

コンビニ４社のコピー機で普通紙印刷の画質を８店舗で比較！セブン・ローソン・ファミマ・ミニストップ

自社工場を持っている？

自社工場がある業者は比較的迅速な納期に対応が可能ですが、自社工場がある印刷会社でも、設置している印刷機数・規模によって対応できる印刷物の種類や量が限られます。
配布時期が決定しているチラシにとって納期が遅れることは死活問題ですから、顧客の注文に確実に対応できるサービス体制・最新鋭の設備を整えているかどうかが大切なポイントです。

安い！おすすめチラシ印刷11社を比較！

サイト名	ラクスル	グラフィック	プリントライダー	プリスタ。	いろぷり	ベストプリント	プリントネット	印刷通販Puri!!!	パプリbyアスクル	プリントパック
A4チラシ 100部の価格 （税込）	1,255円	2,340円 オフセットの場合	2,836円	2,600円 当日または翌日発送	1,643円 オフセットの場合	1,450円 オンデマンド またはオフセット	1,450円 オンデマンド またはオフセット	1,441円	1,310円	1,310円 オンデマンド またはオフセット ４営業日以内発送
通常配送の送料 （税込）	無料	無料	無料	宅配便：660 円～ ゆうパケ/ネコポス 300枚につき260 円	無料	無料	無料	無料	無料	無料
作成方法	データ入稿 オンライン編集	データ入稿 オンライン編集	データ入稿	データ入稿	データ入稿	データ入稿	データ入稿	データ入稿	データ入稿	データ入稿
A4のデザイン テンプレート数	約 1,400 点	約 250 点	なし	なし	なし	なし	なし	なし	なし	なし
印刷サンプル	無料	有料	なし	なし	有料	無料	無料	無料	無料	無料
公式	ラクスル	グラフィック	プリントライダー	プリスタ。	いろぷり	ベストプリント	プリントネット	印刷通販Puri!!!	パプリbyアスクル	プリントパック

オンデマンド印刷のチラシ印刷サービスを以上の条件で比較します。
ただし、100部注文でオフセット／オンデマンドのいずれかを選択できる場合は、安い価格の方を表示しておきます。

※グラフィックの印刷価格はオフセット印刷を選択した場合です。オンデマンド印刷で100部を注文した場合は、５営業日発送で2,410円となります。

※プリスタ。は営業日 14:00 までの注文を当日発送、14:00 以降の注文は翌営業日発送です。

※いろぷりの印刷価格はオフセット印刷を選択した場合です。オンデマンド印刷で100部を注文した場合は、２営業日発送で4,774円となります。

※ベストプリント、プリントネット、プリントパックは小部数のチラシ印刷でもオフセットで印刷される場合があり、印刷方式を選択できません。印刷方式に関わらず価格は同じです。

※プリントパックの印刷価格には５営業日発送の選択肢がないため、４営業日以内発送の価格を表示してあります。

以下より、各社の特徴を解説します。

チラシ／フライヤーの通販印刷サイトの特徴

ラクスル

会社名：ラクスル株式会社（東京・品川区）

ラクスルで印刷したチラシ（スキャニング）

ラクスルのチラシ印刷には、デザインテンプレートを使ったオンライン編集と完成デザインのデータ入稿という２通りの編集方法があります。

ラクスルのデータ入稿は、入稿時のデータチェックが徹底しています。まず入稿前に「ご利用ガイド」にある分かりやすい「入稿前チェックガイド」を参考にして注文者がチェックし、入稿後にはラクスルが再度データチェックをしてから、問題がなければ「PDF確認」のメールが届いて注文者が最終確認を行い、これで初めて注文受付が完了します。

この間、入稿日から数えて一両日を要しますが、ていねいな受付方法によって注文通りのチラシを印刷することができます。

ラクスルで A4チラシを印刷しました。チラシ印刷比較・レビュー・評価・口コミ

グラフィック

会社名：株式会社グラフィック（京都・京都市）

グラフィックで印刷したチラシ（スキャニング）

グラフィックのチラシ印刷は、完成デザインのデータ入稿による注文のほか、自由編集が可能なデザインテンプレートを使ったオンライン編集でも注文することができます。

デザインテンプレートの点数はビスタプリントやラクスルに比べて少なめですが、デザインの質は高く、販促チラシのデザインに習熟しているデザイナーの実用的な作品が揃っているようです。

【画質比較】ビスタプリントでA4チラシを印刷しました。失敗談ありの口コミです

特急印刷プリントライダー

会社名：株式会社ニューエッジ（東京・北区）

高速を飛ばすバイク便の姿を連想させるサイト名の通り、スピード納品を一番の売りとしていて、チラシの納品オプションが４つあります。

・激安通常納期　　これが通常配送。翌営業日出荷から７営業日出荷まで選択できます。
・当日宅配便発送（全国対応）　　３時間刻みの受付締切時間によって価格設定。
・当日発送東京23区内ライダー便　　23区内限定の当日・翌日バイク便配送。
・出来上り次第店頭引取り　　出来上り次第店頭渡しの最短サービス。

以上、４種類の送料込み料金表を公表しています。

プリスタ。

会社名：株式会社ビットブレーン（大阪・大阪市）

プリスタ。のチラシ印刷は、すべて旧富士ゼロックス（現富士フイルムビジネスイノベーション）の業務用レーザープリンター Color 1000 Press を使用したオンデマンド印刷です。オフセット印刷には対応していないので、1,000部の注文でも高額の料金になります。

営業日の14:00 までの注文が当日出荷、それ以降の注文は翌日出荷という営業システムですから、小部数のチラシをスピード配送してもらいたいユーザーに適したサイトです。

いろぷり

会社名：ネット印刷ITP株式会社（京都・京都市）

いろぷりの運営企業であるネット印刷ITP は、環境対策の国際規格 ISO14001 と個人情報保護のプライバシーマークの認証を受けている信頼性の高い印刷会社です。

年中無休で注文・入稿も24時間受け付けているため、急ぎの発注にもフレキシブルに対応でき、利用しやすい印刷会社でもあります。

チラシ印刷は 100部からオフセット印刷で注文することができ、100部の印刷価格はオフセット印刷がオンデマンド印刷よりも断然低価格です。小規模店舗でも安価なオフセット印刷チラシを利用することができます。

ペストプリント

会社名：株式会社五色（東京・台東区）

ベストプリントのチラシ印刷は、最少 100部から注文でき、商品発送日を翌日発送から７営業日発送まで１日刻みで指定できます。

印刷方式はオフセット印刷と業務用レーザープリンターによるオンデマンド印刷の両方に対応しています。ただし、印刷方式を指定することはできません。小部数の注文であってもオフセットで印刷される場合があり、印刷方式に関係なく印刷価格が設定されています。

プリントネット

会社名：プリントネット株式会社（東京・千代田区）

プリントネットのチラシ印刷は、最少 100部から注文でき、商品発送日を翌日発送から７営業日発送まで１日刻みで指定できます。

印刷方式はオフセット印刷と業務用レーザープリンターによるオンデマンド印刷の両方に対応しています。ただし、印刷方式を指定することはできません。小部数の注文であってもオフセットで印刷される場合があり、印刷方式に関係なく印刷価格が設定されています。

印刷通販puriiii ［ https://puriiii.com/ ］

会社名：株式会社フジプラス（大阪・大阪市）

印刷通販puriiii のチラシ印刷は 100部から注文できます。他サイトの場合、チラシの料金表には 100部や 1,000部ごとの料金が表示されていますが、印刷通販プリ!!! の注文ページでは注文数量を直接入力することができ、224部、1005部というように1枚単位の細かな部数注文をすることができます。その印刷料金は、注文ページに直ちに表示されます。

パプリ by アスクル

会社名：アスクル株式会社（東京・江東区）

パプリ by アスクルのチラシ印刷は、注文部数や発送日による印刷方式の違いを明記していません。

発送日は１営業日後、３営業日後、５営業日後、７営業日後、９営業日後の５つから選べます。下記の用紙・印刷条件で100部を注文する場合、９営業日後の印刷価格は５営業日後の約半額（税込 649円）となり、時間的に余裕のある注文なら大変お得なプライスです。

プリントパック

会社名：株式会社プリントパック（京都・向日市）

プリントパックのチラシ印刷は、100部 ～ 3,000部の注文ではオンデマンドとオフセットのいずれかで印刷しますが、ユーザーが印刷方式を選択することはできません。また、どちらの場合も印刷価格は同じです。

発送日の選択肢は、当日、１営業日、２営業日、３営業日、４営業日、７営業日、９営業日の７つ。下記の用紙・印刷条件で100部を注文する場合、９営業日発送の印刷価格は４営業日発送の 70％OFF（税込 399円）となり、時間的に余裕のある利用者にとっては非常にお得です。

チラシ印刷の主な用紙の種類と特徴

チラシに使われている紙のほとんどは、白色塗料を印刷面に塗った塗工紙です。

塗料を塗っていない上質紙や中質紙も代表的な印刷用紙ですが、製紙原料のパルプがむき出しになっていて印刷インキが滲みやすいため、写真印刷を多用するチラシには通常使用されません。以下に紹介するチラシ用紙はすべて塗工紙です。

コート紙

コート紙とは、グロスコート紙のことです。光沢（gloss）のある白色塗料を塗った印刷用紙で、写真を色鮮やかに印刷することができ、グラデーションもきれいに表現することができます。チラシの中でも、商品の高級感を表現する百貨店チラシや新車販売のチラシ、食品のシズル感にこだわる生鮮チラシや飲食店チラシなどは、コート紙が定番の印刷用紙です。

マットコート紙

コート紙の一種ですが、マット系（つや消し）の白色塗料を塗った印刷用紙です。光沢が抑えられて色が沈んだ感じの写真印刷やカラー印刷になり、上品なニュアンスの高級感が生まれます。その反面、光の反射が抑えられて文字が引き立ち、長文のコピーでも読みやすいという実用的なメリットもあります。新築マンションなど高級物件の不動産チラシや高額商品のチラシのように、まとまった文字数のボディコピーを含む読ませるチラシに適しています。

軽量コート紙

上質紙、中質紙の両面に白色塗料を少なめに塗った印刷用紙です。グロス紙とマット紙の両方があります。「軽量」は紙厚のことではなく、塗料の量がコート紙よりも少ないことを表現した言葉です。塗料の量が少ない分、コストが抑えられている経済的なコート紙であり、さらに経済性を求めて安価な薄めの用紙を中心にチラシ用紙として多用されています。

微塗工紙

薄手の上質紙、中質紙の両面に白色塗料をかなり薄く塗った印刷用紙です。コート紙と比較して白色度が低く、印刷面の平滑性も劣るため、商品のシズル感や高級感を表現できるような鮮明で発色の良い写真印刷は望めません。しかし、紙厚もコート層も薄いため、経済的な印刷用紙として一般の食品スーパーやドラッグストア、家電量販店など頻繁に折込チラシを打つ店舗の販促チラシに多用されています。

チラシ印刷におすすめの用紙の厚み

チラシ用紙の厚さは、連量という重さの数値で表現されます。JIS規格の既定のサイズに断裁された紙 1,000枚を１連と呼び、１連の重量が連量（単位：kg）です。

薄めの用紙：コート 73kg

新聞折込チラシや雑誌の本文によく利用される薄めの用紙です。

標準用紙：コート 90kg マットコート73kg　おすすめ

コート90kgはノートやコピー用紙くらいの厚みで、一般的な新聞折込チラシより少し厚い印象です。
ポスティング等のチラシ・フライヤーによく利用されます。
価格も安価な場合が多いので、初めてのチラシならコート 90kgまたはマットコート73kgを選んでみましょう。

やや厚めの用紙：コート 110kg　マットコート 90kg

千円札くらいの厚みです。はっきりと厚みを感じることができ、しっかりとした手触りのチラシになります。

厚い用紙：コート 135kg　マットコート 110kg

週刊誌の表紙くらいの厚みです。金額も上がりますから、たくさんばら撒くチラシより店内表示等に使うのが良いでしょう。