チラシ印刷耐久性比較|印刷したチラシに消しゴム30回テストをしました。

チラシ印刷の摩擦に対する耐久性(耐摩耗性)をチェックするために、各サイトのチラシの同じ場所をトンポ鉛筆のプラスチック消しゴム「モノ消しゴム」で30回こすり、その影響を比較してみました。

摩擦に対する耐久性の評価は、以下の 4段階で表示します。

Class A    消しゴム30回で影響がまったく見られない
Class A-   消しゴム30回で影響がわずかに見られる
Class B    消しゴム30回で影響がはっきりと見られる
Class C    消しゴム30回で印刷が消える

Class A-  グラフィック

消しゴム30回で影響がわずかに見られる

グラフィック

グラフィック
品名 「A4チラシ・フライヤー」 / 印刷: デジタルオフセット印刷 / 用紙 「コート90kg」

グラフィックのチラシは、精細な文字印刷が目を引き、写真印刷の画質も申し分ありません。線数(1インチのライン数)の大きい高性能なオフセット印刷機や上質なインクを使用し、それと相性の良い用紙に印刷しているのだろうと推察します。あるいは、100部程度の小部数の印刷は本来オンデマンド印刷の領域ですから、このチラシの印刷ではデジタルオフセットと称している HP Indigoなど のインクジェット印刷機を使用しているのかもしれません。 いずれにしても、グラフィックのチラシが消しゴムの摩擦によく耐えていることは、印刷の美しさと同様に、品質重視の業務姿勢の表れと言えるでしょう。

【グラフィックの公式サイトはこちら】
http://www.graphic.jp/

Class B   ビスタプリント

消しゴム30回で影響がはっきりと見られる

ビスタプリント

ビスタプリント
品名 「チラシA4」 / 印刷: デジタルオフセット印刷 / 用紙 「コート紙90KG」

ビスタプリントのチラシは、写真印刷の画質ではけっして劣るものではありませんが、消しゴムによる摩擦の影響がはっきりと出てしまいました。

【ビスタプリントの公式サイトはこちら】
http://www.vistaprint.jp/

Class C   ラクスル

消しゴム30回で印刷が消える

ラクスル

ラクスル
品名 「チラシ・フライヤー」 / 印刷: オフセット or オンデマンド / 用紙 「コート・標準(90kg)」

ラクスルのチラシは、完璧に印刷が消えてしまいました。この印刷で使用された印刷機の種類は分かりませんが、オフセット印刷だとすると用紙の品質が原因のように思います。オンデマンド印刷なら印刷機の性能によるものとも思われます。(今回はオンデマンドだと思います。)また、表面加工の有無も影響します。

しかし、このような摩擦に対する耐久性の不足は、チラシにとって必ずしも欠点とは言えません。チラシの多くは 1回使用を前提に制作されるもので、しかも、一度人の手に渡って目に触れてしまえば、広告媒体としての役目は終わり、ただの紙ゴミとして処分されるのが運命です。

広告業界でチラシ(=フライヤー)といえば折込チラシ新聞折込)と投げ込みチラシポスティングチラシ)のことを指し、DM や店置き用として使われるものはリーフレット(略してリーフ)、街頭で手配りされるものはハンドビラと呼んで区別されています。投げ込みチラシやハンドビラを販促グッズとして利用している業者の中には、一度大量に作ったものを長期間使用している場合もあるようですが、情報の鮮度が重要な新聞折込などは、通常は1回に配布する部数しか印刷しません。紙質の良い比較的に高級なリーフレットは何ヶ月にもわたって使用されますが、ある程度時間が立てば必要に応じて新しいものを作り直します。

このように一枚物のチラシやリーフレットは、常識的な使用を前提に考えれば短命なものです。ページ物のパンフレットのように長期間使用するものではありませんから、傷みやすい印刷でも十分実用に耐えます。

【ラクスルの公式サイトはこちら】
https://raksul.com/