目次
ビスタプリントで A4チラシを印刷しました。
ビスタプリントのチラシを実際に印刷しましたので、その画質や品質をレビューします。
今回印刷したチラシの注文内容と料金は、以下の通りです。
- 品名:チラシA4・縦向き
- 仕様:コート紙90KG(坪量 105g/m2)、片面4色印刷 (※ 以上、標準仕様)
- 数量:100部
- 価格:1,500円(税別)(※ 前回印刷した時よりも370円安くなりました!)
- 送料:500円(税別)
- 消費税:190円
午後7時入稿したところ、7日目で発送され、8日目に手元に届きました。
ビスタプリントのチラシの画質は?
ビスタプリントのチラシは「デジタルオフセット印刷」とのことです。粉体トナーのレーザープリンターと違い、液体トナー式のため、画質が良いです。
文字もはっきりとK100%で印刷されました。
満足の仕上がりです。この品質でこの価格は安いです。
完全データを作成するときの注意点
ビスタプリントのサイト運営企業であるシンプレスジャパンは、パリに本部を置く国際的な印刷企業のビスタプリントと日本の有力印刷会社との合弁企業です。
そのため、東京・晴海に最新の印刷工場を稼動させながら、入稿データの処理に関しては海外のサーバも活用しているほか、入稿方法についても日本の一般の印刷会社とは異なる特徴が見られます。
Adobe Illustrator で完全データを作成するときは、以下のことに注意してください。
ビスタプリントの入稿データは、トンボ不要。
ビスタプリント公式サイトより引用
トンボ付きのデザインデータをアップロード・入稿の際、トンボが表示されないよう画像を編集してください(上記の編集画面で見えているとおりに印刷されますので、ご注意ください)。
Illustrator でデザインするときは、アートボードをビスタプリントが指定する 「裁ち落としサイズ」 2517 x 3544 ピクセルに設定し、トンボを非表示または解除にして余白なしのデザインで保存してください。ビスタプリントの編集ページにあるグレーの枠の中にぴったりサイズで貼り込めます。
また、ビスタプリントのAI用のテンプレートをダウンロードして使用すれば、細かな数値入力を省略して適正な入稿サイズのデータを作成できます。
チラシ内の画像は「埋め込み」にしましょう。
Illustrator でデザインするときは、画像を「埋め込み」にしてください。
前回、埋め込みデータが容量オーバーしたため、仕方なく画像を「リンク」で入稿してみたところ、文字部分がK100%ではなく4色印刷になっていました。(全体データが自動で画像に変換されたのかもしれません)
データ内で配置しているオブジェクトの容量が大きい場合、そのデータのみラスタライズや統合すれば容量オーバーせずに入稿できると思います。
K100%で印刷する文字部分はラスタライズしないようご注意ください。
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注文は入稿作業が完了した後で
入稿作業が完了してから、注文数の入力と用紙選択を行い、次に入稿デザインを印刷できる「おすすめ商品」のページをチェックし、最後に会計ページへと進んで注文手続きが完了します。
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こちらもご参考に
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前回の注文時は入稿方法で失敗しました。
前回のチラシの注文内容と料金は、以下の通りです。
・品名:チラシA4・縦向き
・仕様:コート紙90KG(坪量 105g/m2)、片面4色印刷 (※ 以上、標準仕様)
・数量:100部
・価格:1,870 円(税別) (※ 通常価格 2,700円のところ割引価格でした。)
・送料:500円(税別)
・消費税:190円
午後4時入稿後、3日目で発送され、4日目に手元に届きました。
この時の注文数も最小部数の 100枚ですが、無料サービスとして 31枚増量、全 131枚が送られてきました。
前回のビスタプリントのチラシ印刷では、100枚の注文に対して 31枚という約 3割増量の無料サービスが付いてきました。また、4色印刷の画質に問題はなく、商品発送も注文完了から通常 4~5営業日後と比較的に早い方です。ビスタプリントは、営業努力が感じられる印刷会社です。しかし、前回の注文では思わぬトラブルが起こりました。
AIの完全データ入稿でトラブル発生
前回の注文では Adobe Illustrator で作成した完全データを入稿し、チラシ下段の文字テストの文字は K100%のスミ文字で作成しました。ところが、納品された製品では、データに反して他の部分と同じ 4色印刷になっていました。
この点をビスタプリントに問い合わせたところ、先方から電話とメールによる回答があり、特にメールでは詳しい説明を得ることができました。それらの内容を要約すると以下の通りです。
ビスタプリントの回答内容(要約)
(1) トラブルの発生状況と原因について
ビスタプリントでは独自システムを構築し、海外のサーバを経由して注文データを一律の規定形式に変換することで、自動処理による印刷を行っている。しかし、完全データ入稿時に K100%の文字部分が 4色印刷されるという現象が、ごく稀にではあるが発生している。今回の現象についても、データ変換時にAIデータが画像データに変換されたことに起因していると推測されるが、現状では詳しい原因は判明していない。(2) トラブルへの今後の対策について
完全データ入稿時のこの現象がごく稀に発生するものであり、原因がまだ特定できていないため、今後、発生事例の確認と検証を進めていく。(3) トラブル発生時の顧客対応について
今回の請求代金は、クレジットカードへの返金にて全額返還する。または、1年間有効のビスタプリント商品券による返還も選択可能。ただし、トラブルが発生した同一データやそれと同一の方法で作成されたデータを入稿して再印刷した場合は、正常な印刷を約束できない。従って、希望があれば同一データによる再印刷に応じるが、トラブルが再発しても全額返還には応じられない。※ 請求代金の支払方法は、クレジット払いとコンビニ払い(前払い)から選択できます。
以上のように、完全データ入稿時に K100%の文字が 4色印刷されるという現象は「ごく稀」にしか発生していないそうです。しかし、会社や店舗の業務目的で印刷し、刷り直す時間的な余裕がない場合は、より確実な入稿方法やデータの作成方法を考えた方が良いと思います。
今回はこのようなお返事をいただきましたが、同様の対応になるとはかぎりませんので、注意が必要です。
(なお、今回の注文はレビューのための購入だったので、返金はお願いしていません。)
2018年に画像の容量を軽くして埋め込みで再トライしたところ、問題なく文字がK100で印刷されました。また、前回よりも色再現性が向上してとても綺麗な印刷でした。
失敗した時の入稿方法について
失敗したときは、Illustratorの写真データを「リンク」にしました。
Illustrator で写真データを埋め込みにしてデザインデータを作成すると、容量オーバーとなって入稿できなくなりました。
そこで、画像部分を「リンク」にして AI ファイルを軽量化したところ、入稿出来ました。
しかし、他の印刷通販では、「画像は埋め込みにしてください」と指定している場合が多く、印刷通販の入稿時は画像は埋め込むのが当然との認識でした。
ビスタプリントには、画像を埋め込みにする、などの指定はホームページ内に見つかりませんでした。
電話でサポートに確認してみましたが、画像を「リンク」にしてアップロードしても大丈夫なのか?について、明確なお返事はいただけず、
「埋め込み」で容量オーバーしてしまう旨を伝えたところ、
「一度アップロードして保存して、こちらでデータチェックさせて下さい」との回答でした。
前述の印刷トラブルと、画像リンクの関係性は不明ですが、(文字部分は、画像リンクとは関係ない場所なので…)画像をリンクで送ってしまうと、自動的にページ全体が画像として保存されるのかもしれません。
画像埋め込みで入稿データが容量オーバーしてしまった場合、
一度サポートに電話されることをオススメ致します。
2018年に画像を埋め込みで再トライしたところ、問題なく文字がK100で印刷されました。また、前回よりも色再現性が向上してとても綺麗な印刷でした。